日々の彩りを失う、ということ

今クールでやっていたドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」が終わった。

素晴らしかった。(以下、ネタバレ含む)

 

素晴らしい企画とプロットに対して脚本が未熟かも...?ということを途中感じていたが(何様目線)最後の畳み方が素晴らしかった。

何よりも、この少子化の時代に学園モノど真ん中をやること、これからのエンタメ界を担う若手俳優たちが必死で演技しているということに毎回心を奪われた。

 

最終的に、主人公・九条里奈(松岡茉優)を突き落とそうとした生徒・星崎透(奥平大兼)の犯行動機が、九条の抱いていた心のもやもやと共通するものだった(さらには九条里奈の夫の九条蓮とも)、という流れはとても考えさせられた。

気づいたら、大人になって大きな夢を追いかけているつもりではいるものの、そのために小さく積み上げる日々の中で色彩を失っていないか。そしてそんな日常に絶望して積み上げること自体を止めてしまわないか。